五嶋みどりと五嶋龍のバイオリンはどっちがうまいの?その差は何?

今や姉弟揃って世界的なバイオリニストとなった、五嶋みどりさんと五嶋龍さん。

どちらも幼いころからバイオリンを始め、優秀な指導者でもある母親の五嶋節さんが監修する中で頭角を表し、お互い子供の頃から第一線で活躍されています。

現在、五嶋みどりさんはロサンゼルスに住み、五嶋龍さんはニューヨークを拠点に世界中でコンサートなどを行っています。

そんな、天才的な才能を持つ姉弟はどちらのバイオリンが優れているのでしょう?

ちょっと気になったので調べてみました!

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バイオリンのうまさって何で決まるの?

五嶋みどりさんや、五嶋龍さんくらいのレベルになると、もはや素人にはどっちがうまいかなど聞いても分からないと思います・・・。

専門家の人でも、これくらいの高いレベルになると、恐らく好みで分かれるのでは無いでしょうか。

でも、バイオリンのうまい下手ってどこで判断されるのでしょう?

その事に関して色々調べても、こうだ!と言う具体的な記述があまり無かったので、勝手に考察してみる事にしました。

まず、オリジナル曲では無く「楽譜」がある場合は、当然ミス無くその楽譜通りに弾ける事が大前提だと思います。

ここをあちこちミスっている段階では、まだまだ素人と言えるでしょう。

コンクールの審査員などは、絶対音感を持っているはずなので一音外れただけでもすぐに見抜かれてしまうと思います。

また、一般の方でも絶対音感をもっていて、音楽通ならコンサートなどで「この人ここ一音外れたな」と気付く人もいるかも知れません。

きっと、そんな人にとっては、「このバイオリニストはまだまだダメだな」と判断出来るのだと思います。

なので、まずは楽譜を完璧に一音も間違わずに弾けるかどうかで、うまい下手は判断できると思います。(素人には無理ですが・・・)

次の段階では、その楽譜を「どう表現するか」でバイオリニストのレベルが問われると思います。

同じ楽譜でも、人によっては捉え方の違いで表現が微妙に異なります。

そこが機械では無く、人間が音楽を奏でるメリットであると思います。

こちらは、同じチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35」を五嶋みどりさんと、庄司紗矢香さんが弾いたものです。

オーケストラの印象でも雰囲気は変わりますが、やはり聴いてみると素人でも微妙に音が違うなと言うのが分かると思います。

しかし、演奏テクニックや表現の素晴らしさは二人とも文句のつけようが無いレベルで、女性らしい柔らかい音色を聴いてると、単純にただ感動してしまいます。

ちなみに、曲は違いますが五嶋龍さんの演奏レベルはこんな感じです。

こちらも本当に演奏レベルが高く、単純に聴き入ってしまいますね!

やはり、これくらい世界的なレベルのバイオリニストになると、演奏テクニックはもはやどの人も同等レベルだと思います。

理由として、有名なバイオリニストはほとんど3、4歳からトレーニングをしています。

しかも有名になってからも一日の大半を演奏の練習に当てている方も多いと聞くので、テクニックだけで言うとそんなに差は無いのではないでしょうか。

後は演奏する曲をどれだけ深いレベルで理解して、自分の中で解釈し、その魅力を最大限に引き出して聴衆に伝えるか?が、演奏者としてのレベルにつながるのではないかと思います。

なので、同じ曲を演奏してもバイオリニストによって曲の受け取る印象が変わるので、その曲に感動する人もいればイマイチと感じる人もいる。

と言う事は、バイオリニストのうまい下手は高いレベルになると、そのバイオリニストの曲に対する解釈や表現で決まるとも言えます。

それはほとんど、そのバイオリニストの「人間性」のレベルの話になると思います。

優れた音楽家によく見られる傾向で、慈善活動や奉仕活動をする人が多いのはこういった事が関係しているのかも知れませんね。

いくら素晴らしい演奏テクニックを持っていても、人間性が乏しいとそれが曲に出てしまい聴衆の心に響かない、なんて事もあるのではないでしょうか。

五嶋みどりと五嶋龍のバイオリンはどっちがうまい?

そして、これらの事を踏まえて、五嶋みどりさんと五嶋龍さんのバイオリンはどっちがうまいのか?ですが、

テクニック的な事で言えば、二人とも桁違いと言うほどの差は無いと思います。

ただ、やはり姉の五嶋みどりさんの方が17歳年長者と言う事で、経験の方から見れば当然上とも言えますね・・・。

そして、演奏表現の方でも、五嶋みどりさんはバイオリン一筋ですが、五嶋龍さんはバイオリンの他に空手などの方にも力を入れています。

決してバイオリンをいい加減にやってる訳ではありませんが、一筋では無い所を見てもやはり姉の五嶋みどりさんの表現するバイオリンが一枚上手なのではないかと思います。

もちろん、五嶋龍さんの方がうまい!と言う方もいると思いますが、このレベルになるともはや好みの問題となるので、結局は人それぞれの感じ方や波長が合うか合わないかではないでしょうか。

なので、五嶋みどりさんと五嶋龍さんの演奏に差があるとすれば、バイオリンに対する経験の差と、その人の持つ人間性の差だと思います。

これから人生経験を積むごとに、恐らく二人の表現もまだまだ変わってくると思うので、今後はどんな風な演奏を聴かせてくれるか楽しみです!

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終わりに

バイオリンの演奏テクニックは、幼い頃からやっていればある程度の所でほとんどみんな変わらないレベルに達するのでは無いでしょうか。

後ははひたすら表現力の問題で、演奏曲をどういう解釈で捉えて演奏するかで「違い」が出て来るのだと思います。

なので、演奏するバイオリニストと同じような解釈で聴いてる人にとってはそのバイオリニストは素晴らしいとなりますが、逆もあり得ます。

結局の所、「どっちがうまい」という事の答えは無いのかも知れません。

コメント

  1. 廣田理子 より:

    私は小さい頃はパールマンのバッハを聴いて育ちました。リサイタルにも行きました。障害を乗り越えての音楽は私に深いものを与えてくれました。五嶋みどりさんにもそれを感じます。今後のご活躍お祈りしています。