「ショパン国際ピアノコンクール in Asia」において、史上初の5年連続1位と言う偉業を達成するなど、天才ピアニストして知られる牛田智大(ともはる)さん。
おまけに12歳でCDデビューして、若干17歳ですでに7枚のアルバムを出している事も、牛田智大さんの非凡さを物語っています。
恐らく今後は日本だけでなく、世界的に有名なピアニストになるのは間違い無いと思うので、日本中の音楽ファンが期待をよせています。
そんな牛田智大さんの親兄弟や、現在彼女などはいるのでしょうか?
また、遠征時の意外な儀式についても紹介したいと思います!
目次
牛田智大ってどんな人?
プロフィール
生年月日 1999年10月16日
出身地 福島県生まれ→名古屋育ち
学歴 笹島中学校卒→モスクワ音楽院ジュニア・カレッジに在籍
略歴
2001年 2歳10ヶ月より本格的にピアノを始めて、上海で陳楽融に師事
2003年 鄭曙星上海音楽学院教授、ピアノ学科長に師事
2005年 第2回上海市琴童幼儿鋼琴電視大賽 年中の部第1位
2006年 日本において、金子勝子昭和音楽大学大学院教授に師事
2008年 第9回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA 小学1,2年生部門1位
2009年 第10回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA コンチェルトA部門1位
2010年 第11回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA 小学3,4年生部門1位
2011年 第12回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA コンチェルトB部門1位
2012年 第13回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA コンチェルトC部門1位
2012年 第16回浜松国際ピアノアカデミーコンクール 第1位(史上最年少)
2013年 1月からモスクワ音楽院ジュニア・カレッジ(日本国内)に在籍
牛田智大さんは、生後7ヶ月で父親の転勤で上海へ渡りました。
1歳の頃から電子ピアノをおもちゃ代わりに遊んでいて、中国で有名なピアニストのランランやユンディ・リの演奏に夢中になり、自らピアノをやりたいと言ったそうです。
ユンディ・リは当時「第14回ショパン国際ピアノコンクール」で中国人で初めて優勝し、ランランはカーネギーホールでのコンサートDVDが話題になっていました。
そうして、最初は上海で本格的なピアノのレッスンを受け始めました。
最初の先生である、陳楽融は最初に母親にレッスンを受けさせ、牛田智大さんがそれに対して興味を示すかを確認してから、レッスンを始めたそうです。
そういう所を見ると、誰にでも容易く教えるような先生では無かった事が分かります。
そして翌年には、上海音楽学院教授でピアノ学科長の鄭曙星に師事している事から、牛田智大さんの非凡さに気付いた陳楽融が、さらにレベルの高いレッスンを受けさせる為に紹介したのかも知れません。
そうして、もともと持っていた非凡な才能に加え、中国で早くから高度なレッスンを受けられた事で、小学校へ入学する為に日本へ戻って来た時には、すでにかなりの実力が身についていました。
そして、日本に帰国すると名古屋に住居して笹島小学校へ通い始めました。
小学校入学までは中国で育った為に、日本語はNHKの番組を見て覚えたらしく、その為に言葉使いが非常に丁寧になったと言う事です。
また、6歳から昭和音楽大学大学院教授だった金子勝子さんに師事した事により、さらなる飛躍をする事になります。
金子勝子さんは、国立音楽大学ピアノ科を卒業してからは、ピアニストでは無く主に指導者として歩んで来られた方です。
2017年の時点で78歳と言う事なので、指導歴も52年と大ベテランの先生です。
また、1999年にはPTNA・トヨタ指導特別賞を通産20回連続受賞するなど、指導者としての腕も最高の方です。
そんなすごい指導者のレッスンを、通常の子供は1時間くらいなのに対して、牛田智大さんは8時間も受けていたと言うのですからすごいの一言です!
そんな金子勝子さんのレッスンの様子がこちらです。
この若さでこれだけの実績があるのは才能はもちろんですが、やはり相当な努力があってこそなのだと分かります。
そして、そのようなハードなレッスンを続けた結果、2008年から2012年まで「ショパン国際ピアノコンクール in ASIA 」で、5年間連続1位と言う記録を達成するまでになりました。
しかも、最後の2012年度は年齢制限無しでしたので、大人を含めた全ての演奏の中で牛田智大さんの演奏が1位だったと言う事は、この時点ですでに大人と変わらない演奏をしていたと言う事になります。
また、その実力を裏付けるエピソードとして、牛田智大さんは小学校4、5年生の時点で、すでに音大生が弾くような曲を弾いていたと言う事ですから、12、3歳で大人に混じって優勝しても不思議では無かったわけですね。
そんな時代の演奏がこちらです。
滑らか過ぎる指さばきが驚愕ですね・・・
その後は、日本人クラシックピアニストとしては史上最年少の12歳で、デビューアルバム「愛の夢」を発表したり、日本各地で精力的にコンサートを行っています。
そして、現在は「モスクワ音楽院ジュニア・カレッジ」に在籍し、ウラディーミル・オフチニコフ(モスクワ音楽院校長)などに師事しています。
ウラディーミル・オフチニコフは、数々の国際コンクールで受賞し、2005年にはプーチン大統領からロシアの芸術家に対する最高位の称号「ロシア国家芸術家」を授与されたすごい音楽家です。
そんなすごい音楽家に17歳と言う若さから学んでいる牛田智大さんは、将来とんでもない音楽家へと成長するに違いありません!
牛田智大の親兄弟や彼女はいる?
牛田智大さんの父親である牛田敦さんは、会社経営者ではなく会社員と言う事です。
そして、学生時代から語学の勉強に熱中していたと言う事なので、恐らくその語学が活かせるような会社に就職されたのではないでしょうか。
それは牛田智大さんが生まれてすぐに、転勤で上海へ渡っている事からも想像できます。
また、母親は学生時代にボランティアで幼稚園や保育園、自閉症の子供の教育などに携わっていた方で、父親の牛田敦さんとは経営学講座で知り合ったそうです。
両親は一般人と言う事もあり、詳しい職業や年齢などは公表されていないようです。
そして、牛田智大さんの兄弟について色々調べてみると、インタビューで一人っ子だと語っている記述がありました。
これだけ有名になれば、その兄弟がいれば当然話題になるはずですが、一人っ子なので話題にあがらないのは当然ですね。
また、語学に関しては小学校入学までは中国に住んでいたので、帰国直後は流暢な中国語を話していたそうです。
しかし、名古屋の生活が始まるとすぐに名古屋弁をマスターして、いつの間にか中国語は忘れてしまったようです。
せっかく難しい中国語を覚えていたのに勿体無いですね・・・。
また、英語は12歳の時点で英検3級に受かって、隼2級の勉強をしていたと言う事なので、現在はもうペラペラなのでは無いでしょうか。
そして、彼女に関しては2017年にTV出演した際、「現在はいない」と答えていたので、今の所お付き合いしているような女性はいないと思います。
牛田智大の現在の活動は?
牛田智大さんは、現在「モスクワ音楽院ジュニア・カレッジ」に在籍していますが、モスクワに住んでる訳ではありません。
日本に住みながら、レッスンを受ける為だけにモスクワまでわざわざ足を運んでいます。
どれくらいの頻度でレッスンを受けているのかは分かりませんが、最低でも月に1回くらいのペースでは受けているのではないでしょうか。
そして、高度なレッスンを受けつつも、それ以外にコンサートを年間50公演も行うなど、練習だけで無く本番の演奏にも力を入れています。
また、コンサートはソロだけで無く、ロシア・ナショナル管弦楽団など、超一流の海外オーケストラとも共演しているので、益々感覚が磨かれて行くのではないでしょうか。
さらに、自身のアルバム制作も積極的に行っていて、最近では17歳にしてベストアルバムまで出ています。
そんな牛田智大さんの現在までのアルバムは以下の通りです。
愛の夢~牛田智大デビュー
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史上最年少の12歳でデビューした記念すべきデビューアルバムです。
当時は、ショパン国際ピアノコンクールin ASIAで、5年連続1位と言う驚異的な実力が話題になっていて注目されました。
もちろん内容もとても素晴らしく、天才ピアニストの名に恥じない極めて繊細で華麗な演奏が聴ける一枚となっています!
思い出
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2枚目のアルバムはデビューした2012年に続けて出されました。
演奏時間36分とやや短い、ミニアルバム的なものとなっています。
しかし、この頃にはテレビドラマでも牛田智大さんの弾いたピアノ曲が使われていたりして、そこで「いい曲だな」と調べてこのアルバムにたどり着いた方も多いそうです。
献呈〜リスト&ショパン名曲集
3作目は2013年に出されました。
このアルバムを録音する時は、デビュー当時よりも身長が伸びていて、繊細な演奏に力強さが加わり、音のスケールが大きくなったと評判のアルバムです。
このアルバムのような演奏を、たかが12、3歳でやってしまっているのが本当に信じられません。
トロイメライ〜ロマンティックピアノ名曲集
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4作目は2014年に出されました。
このアルバムが出るまでは、表現力の面では絶賛されつつも、テクニック面はまだもう少しと言われていました。
しかし、このアルバムではそう言った声を一蹴してしまう程に、テクニック的にも文句のつけようのないものとなっています。
特に、英雄ポロネーズの演奏は圧巻です!
愛の喜び
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5作目は2015年に出されました。
この頃にモスクワ音楽院ジュニア・カレッジに在籍し始めたからなのか、このアルバムはロシア作品を中心に作られています。
もともと「ピアノを演奏する事自体が大好きだ」と言っていた言葉通り、牛田智大さんは年々格段にレベルがアップして、ラフマニノフの高度な曲なども楽々と弾きこなしているのには驚きを隠せません。
牛田智大BEST ~ピアノ名曲集
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そして、2016年の春には早くもベスト盤が発売されました。
牛田智大ファンの方は、だいたい全てのアルバムを持っているか聴いていると思いますが、ちょっと気になっている方にはこちらから入ると良いかも知れません。
今までの5枚のアルバムの中から、聴きやすい曲や印象深い曲をピックアップしてあるので、かなりおすすめです!
展覧会の絵
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アルバム6作目は2016年に出されました。
題名の通り、難曲「展覧会の絵」を中心としたオールロシアプログラムです。
現在もロシアの高名な先生についているので、このアルバムはその修行の成果的なものなのかも知れません。
これだけのレベルに達していて、まだ10代なのでこれからどんなピアニストになっていくのか本当に楽しみです!
牛田智大の変わった儀式とは?
そして、CDアルバムの制作と平行して年間50公演も行っているので、牛田智大さんは忙しい月のほとんどはホテル住まいなのだそうです。
そんな遠征場所に必ず持っていくのが、お気に入りの「ぬいぐるみ」です。
そのぬいぐるみを宿泊するホテルの部屋に並べたり、練習用のピアノの上に並べたりする事で平常心が保たれると言います。
要するに、なるべく家に居るのと同じ環境を作る事で、見知らぬ土地に行ってもリラックスできると言う事ですね。
ピアノの腕前だけ見ればスーパーマンですが、考えてみれば当時はまだ高校生なので、見知らぬ土地で一人で何日も過ごすのは心細いでしょう。
なので、少しでも自宅にある物が側にあるだけで落ち着くのは何となく分かる気がします。
今後も精力的な活動をして世界にその名を轟かす名ピアニストになって欲しいと願います!
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終わりに
すごい音楽家は、だいたい親も何か音楽をやっている方が多いと思いますが、牛田智大さんの両親はほぼ音楽とは関係のない仕事をされています。
しかも、まだ幼い頃に「ピアニストになりたい」と言った牛田智大さんに対して、父親は最初反対していたと言いますから、世の中どうなるのかは分かりませんね。
そんな牛田智大さんは、これから世界的なピアニストになるのは間違いないと思うので、今後はどんな活動をしていくのか注目です!