2016年、超絶技巧で知られるピアニスト、フランツ・リストの名を冠とした「フランツ・リスト国際ピアノコンクール」で、日本人である阪田知樹さんが見事優勝を飾りました!
このコンクールは、ハンガリーのブタペストで5年に一度開催されている難易度の高いコンクールとして有名です。
そんなコンクールに優勝した、阪田知樹さんはどんな人なんでしょう?
wiki情報や、分かる限りの現状を紹介したいと思います!
目次
阪田知樹ってどんな人
阪田知樹(さかた ともき)
プロフィール
生年月日 1993年12月26日
出身地 愛知県・名古屋市
学歴 東京藝術大学・ハノーバー音楽大留学中
略歴
2007年 第61回全日本学生音楽コンクール中学校の部第2位
2009年 第4回福田靖子賞選考会第1位、 2009アジア国際音楽コンクール最優秀賞
2009年 第35回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、及び聴衆賞を受賞
2011年 2011年度ヤマハ音楽奨学生。
2013年 第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて最年少入賞 (4-6位)
2014年 特別首席入学者としてドイツ・ハノーファー音楽大学に留学
2016年 フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ブダペスト国際音楽コンクール)優勝
阪田知樹の実力は?
阪田知樹さんの名前が最初に世に出たのは、2013年の「第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」での最年少入賞のニュースだと思います。
前回の2009年に辻井伸行さんが優勝して、ずいぶん一般人にも知られるようになってたコンクールでした。
この時点で、阪田知樹さんはまだ19歳。
しかも、審査員に「清澄なタッチ、優美な語り口の完全無欠な演奏」と言われる程、その技量はすでに卓越したものを持っていました。
また、それ以前に国内最大のピアノコンクールで、有名ピアニストを多数輩出してるピティナ・ピアノコンペティションにも17歳で優勝しています。
演奏を見ると、17歳とは思えない超絶技巧で弾いてます!
世界的ピアニストへ
その後、阪田知樹さんは世界的ピアニストを輩出し続ける「コモ湖国際ピアノアカデミー」の最年少生徒として認められ、イタリアでも研鑽を積む努力を続けます。
「コモ湖国際ピアノアカデミー」とは、イタリア北部のコモ湖沿岸にある音楽学校で、毎年、400人にも及ぶ世界中の有能な志願者の中から7人のピアニストが選ばれ、ここで研鑽を積む機会が与えられます。
志願者は国際コンクールの受賞者も多数いて、その中からたった7人しか選ばれないので、選ばれる7人はまさにエリート中のエリートです。
その7人に阪田知樹さんは最年少で選ばれています!
また、2014年より特別首席入学者としてドイツ・ハノーファー音楽大学に留学していて、阪田知樹さんは今まさに、世界が注目するピアニストになる階段を上がってる真っ最中です。
そんな中、2016年の「フランツ・リスト国際ピアノコンクール」で、とうとう世界ナンバーワンに輝きました!
このコンクールは、1933年に始まった歴史あるコンクールで、日本人では1971年に松崎怜子さんが優勝していますが、日本人男性としては阪田知樹さんが初の快挙となります。
優勝後のコメントでは
「フランツ・リスト国際ピアノコンクールで優勝でき、感無量です。13歳の時にリストの作品に出会ってからというもの、リストは僕にとって常に特別な作曲家でした。僕のリスト作品の演奏が、世界的なピアニストたちの審査のもと、リストの故郷であるハンガリーで認めていただけたことは、大きな喜びです。これからも精進して音楽家として成長していきたいです。ありがとうございました」
と語っていて、今後の活躍が期待されます。
そんな阪田知樹さんが、ピアノを始めたキッカケは何だったのでしょう?
阪田知樹とピアノの出会い
阪田知樹さんはピアノを5歳から習い始めました。
ピアノ以外の楽器も同時期に習っていましたが、ピアノ以外は途中でやめてしまいます。
やはり一番ピアノが純粋に好きだったようですね。
そして、阪田知樹さんは6歳の頃に、いきなり夜中に飛び起きて、五線譜をくれと親に言って楽譜を書きだしたと言う逸話があります。
しかし、その事を本人はあまり覚えて無くて、「夢の中で作曲してたようだ」と語っていますが、すでに6歳で作曲しようとしてた事に驚かされますね・・・。
そしてピアニストを目指したキッカケは、小学校高学年の時に有名なピアニストの演奏を家族で見に行った時の事。
大きなホールで演奏を終えたピアニストが、観客に拍手をもらっているのを見て「これって職業なの?」と、思わず親に聞くと「そうだよ」と言われて、人前でピアノを演奏して拍手をもらえる仕事があるなら「これがやりたい」と思ったのがキッカケです。
それから、西川秀人、渡辺健二、パウル・バドゥラ=スコダ、アリエ・ヴァルディと言う、超一流の先生に師事します。
6歳からは作曲も学び始め、高橋千佳子、永冨正之、松本日之春の各氏に師事しています。
まさに、今の阪田知樹さんは超英才教育の賜物です!
阪田知樹の現在は?
阪田知樹さんは現在、ドイツ・ハノーファー音楽大学に留学中です。
ハノーファーはとても静かな所で、エンターテイメントと呼べる物は何もないそうです。
そんな静かな環境で、阪田知樹さんは毎日6~8時間ぐらい練習し、技術を向上させる為なら12時間ぐらいは弾きたいと思う程、技術向上に努めています。
しかし、阪田知樹さんはすでにピアニストとしてデビューしていて、国内だけに留まらず世界中の交響楽団と共演して絶賛されています。
第12回クレムリン音楽祭では、オール・リスト・プログラムを演奏して、名ピアニスト、ニコライ・ペトロフ氏から「世界一のリスト」と評されるなど、その名はすでに国際的に知られています。
2015年には、リスト・ショパン・ドビュッシー・スクリャービンを収録したデビューアルバムをリリースしています。
こちらのアルバムは、阪田知樹さんの超絶テクニックや「澄み切った美しい音色が聴ける」と評判のCDで、阪田知樹さんを知りたい方はまずこの一枚を聴いてみて下さい!
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そして、このCDにはアニメ「四月は君の嘘」に使われた曲も入っていて人気があります!
実は、アニメ「四月は君の嘘」主人公、有馬公生のモデルアーティストに阪田知樹さんが選ばれていて、劇中のピアノ演奏も全て阪田知樹さんが弾いています。
そう思って、アニメ作品を観てみるのも面白いかも知れませんね!
また、気になる阪田知樹さんの彼女や結婚の情報は、どこを探しても出てきませんので、今はひたすらピアノの事しか考えていないのかも知れません。
とにかく、数多くいるピアニストの中でも、間違いなく世界のトップを狙える逸材だと思うので、今後も阪田知樹さんには大注目です!
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終わりに
ピアノを習っている人は世の中ゴマンといると思いますが、こうして世界的なコンクールで1位になる人と言うのは、やはり何か特別な物を持っているのでしょうね。
恐らく単純なテクニック的なものでは無く、心の琴線に触れる音を出す表現力が他の人とは違うのかも知れません。
これから阪田知樹さんが、どこまで伸びるのか本当に楽しみです!