発達障害のピアニストとして、新聞やテレビに出演し話題になった野田あすかさん。
野田あすかさんのピアノは、クラシックの巨匠の曲を華麗なテクニックで弾きこなすようなものでは無く、どちらかと言えば作曲家タイプのピアノだと言えます。
もちろん、有名な作曲家の曲も弾きこなせると思いますが、それよりも野田あすかさんの心から出てくるメロディーがとても素晴らしいです。
そんな野田あすかさんの実力や両親はどんな人なのでしょう?
また、発達障害になる原因などはあるのでしょうか?
ちょっと気になったので調べてみました!
目次
野田あすかってどんな人?
プロフィール
生年月日 1982年
出身地 広島県→宮崎県育ち
学歴 宮崎大学中退→宮崎学園短期大学で長期履修生として音楽を学ぶ
略歴
1986年 4歳の頃より母親からピアノを習い始める
1986年 中学、高校はいじめの為、転校、リストカットなどを繰り返す
2004年 22歳で宮崎大学へ入るも発達障害の為に中退。
2004年 その後、宮崎学園短期大学で音楽を学び、恩師・田中幸子と出会う。
2006年 「宮日音楽コンクール」でグランプリを受賞。
2007年 「大阪国際音楽コンクール」エスポアール賞。
2009年 「ローゼンストック国際コンクール」奨励賞。
2009年 「国際障碍者ピアノフェスティバル・バンクーバー大会」銀メダル。
2011年 自身初のソロピアノリサイタル「こころのおと」開催。
2014年 第11回ゴールドコンサートで観客賞、インターネット投票第1位受賞
野田あすかさんは、広汎性発達障害だった為に小さい頃から度々いじめに遭い、転校を繰り返したり、自傷、リストカット、飛び降り、などによる入退院を繰り返していました。
この頃は両親も本人も、発達障害と言う事に気付いて無かった為に、どうしていいか分からずただひたすら耐える毎日だったそうです。
また、野田あすかさんの症状がひどい時は、夜に外へ徘徊する癖があった為に父親が手にヒモも結んで一緒に寝たりしていました。
そんな野田あすかさんが発達障害と診断されたのは、大学をストレスによるパニック障害で中退した後、22歳の時でした。
その後、宮崎学園短期大学で恩師・田中幸子さんにピアノを教えて貰うようになった事で、一気にその才能が開花しました。
また、自分の心を音楽で表現する事を教わり、自由に内面をピアノで語れることができるようになった為に、ストレスもしだいに感じなくなり症状も落ち着くようになっています。
その後は、数々のコンテストで入賞したり、オリジナル曲で聴衆を魅了したりと現在はピアニストとして大活躍しています。
近年は、CDも発売していて「穏やかな気持になれる」や「毎日聴いていても飽きない」など、独自の優しい音色に癒やされてる方が多いです。
野田あすかの実力や両親の仕事は何?
野田あすかさんのピアニストとしての実力はどんな物なのでしょう?
ピアニストにも色んなタイプがあると思いますが、そのタイプによっても実力の差が変わってきます。
例えば有名な国際コンクールで優勝するようなタイプは、極力装飾的な演奏は控えてクラシックの巨匠をリスペクトしたような演奏の出来る人が、実力のある人になります。
また、クラシックのオリジナル曲を自分なりに装飾して、さらに魅力あふれる音楽へと昇華させ聴衆を感動させるような人も、実力のある人と言えます。
しかし、野田あすかさんの場合は、完全にオリジナル曲を作る事に長けた人だと思うので、演奏家と言うよりはやはり作曲家と言った方が良いかも知れません。
そう言う意味では、これだけ人を感動させる曲を作れて演奏も出来るのですから、実力がある以前にもはや天才と言ってもいいレベルなのではないでしょうか。
普通の人はこんな美しい曲を作曲出来ませんし、演奏することも出来ないと思います。
これは長年発達障害などで苦しんできた、野田あすかさんの心の中の喜びと悲しみが成せる業なのではないでしょうか。
実際に野田あすかさん自身もこう語っています。
「悲しい気持ちや不安な気持ちと一緒にいるから、やさしい音ができ、曲も書ける。」
そして、そんな野田あすかさんを育てた両親はどんな人なのでしょう?
野田あすかさんの父親は、野田福徳さんで元々は広島に住んでいましたが、仕事の転勤で宮崎市へと引っ越ししてきました。
野田福徳さんの仕事は会社員とだけ書かれているのが多く、何の仕事かまでは分かりませんでした。
しかし、母親の野田恭子さんは高校教師をしているそうです。
また、幼いころから野田あすかさんにピアノを教えていたのは母親の恭子さんなので、ひょっとすると音楽の先生なのかも知れません。
発達障害の原因とは?
野田あすかさんが罹っている広汎性発達障害とは、簡単に言えば対人関係が築けず、コミュニケーションがうまくとれない障害という事にまります。
野田あすかさんが子供の頃は、まだこの広汎性発達障害は一般的には知られてなかったので、周囲から少しおかしな子と見られていても、大して気にはしなかったようです。
しかし、大きくなるにつれだんだん周囲との差が目立つようになると、それはいじめへと発展し、後のあらゆるトラブルの始まりとなりました。
この広汎性発達障害は、主に先天性の物で生まれつき脳に障害があるものです。
そして、その原因は遺伝によるものか、染色体異常によるものとされています。
実際、22歳の時に野田あすかさんが発達障害を診断された時、母親は自分のどこがいけなかったのかと悩み、しばらく途方にくれていたそうです。
しかし両親には発達障害は見られないので、野田あすかさんの場合は染色体異常によるものだと思われます。
そして、発達障害を治す薬などは存在しないので、今後もその場に応じた対応をして生きていくしかありません。
ただ、野田あすかさんの場合はピアノと言う最高の表現手段を持っているので、ピアノを弾く事が最高の治療薬となるのではないでしょうか。
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終わりに
野田あすかさんの手はけっこう小さいらしく、本来ならピアニストには向いてないのかも知れません。
しかし、恩師の田中幸子さんが「それならそれなりの演奏をすればいい」と、全てを肯定してくれたお陰で、もともとあった才能が開花したのだと思います。
そんな野田あすかさんの優しく美しいピアノの音色は、苦しみを知っているからこそ奏でられる音なので、人の心に響くのではないでしょうか。
今後も人の心を癒やす、野田あすかさんのピアノには注目です!