無敗で引退!メイウェザーがボクサーとして評価されない理由とは?

フロイド・メイウェザー・ジュニアは、史上初めて無敗のまま5階級を制覇したすごいチャンピオンです!

おまけにその稼いだ金額もハンパ無く、2015年度の年収が約370億円と歴代アスリートの中ではダントツの1位です。

しかし、これほどの記録を残しているのに、メイウェザー選手の評価は実際そんなに高くはありません。

その理由はなぜなんでしょう?

すごい経歴と共に紹介したいと思います!

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フロイド・メイウェザーJrってどんな人?

フロイド・メイウェザーJr

プロフィール

生年月日  1977年2月24日
出身地   アメリカ・グランドラピッツ
身長    173cm
戦績    50戦50勝(27KO)無敗

アマチュアの戦績は84勝6敗

略歴

1996年  アトランタオリンピックに出場。フェザー級で銅メダルを獲得
1996年  10月、WBC世界スーパーフェザー級でプロデビュー
1998年  18試合目でWBC世界スーパーフェザー級王座獲得
2002年  WBC世界ライト級王座獲得(2階級制覇)
2005年  WBC世界スーパーライト級王座獲得(3階級制覇)
2006年  IBF世界ウェルター級王座獲得(4階級制覇)
2007年  WBC世界スーパーウェルター級王座獲得(5階級制覇)
2008年  現役世界王者として32年ぶりにプロレスラーと戦う
2013年  WBA・WBC世界スーパーウェルター級王座統一
2014年  WBA・WBC世界ウェルター級王座統一
2015年  WBA・WBC・WBO世界ウェルター級王座統一
2017年  UFCの2階級王者コナー・マクレガーと対戦 50勝目を挙げる

フロイド・メイウェザーJrのすごい所は?

メイウェザー選手は、父親が元プロボクサーで叔父さんが元2階級制覇チャンピオンのロジャー・メイウェザーと言う、ボクシング家系に生まれました。

幼少の頃から父親のメイウェザー・シニアによってボクシングの手ほどきを受け、才能が開花し、1996年には、アトランタオリンピックで銅メダルを獲得しています!

そして、その年にプロへ転向し、2年後の1998年には、WBC世界スーパーフェザー級の王者となって初タイトルを獲得します!

さらに、2002年にライト級、2005年にスーパーライト級、2006年にウェルター級、2007年にスーパーウェルター級と、一度も負ける事無く5階級制覇を達成させました。

ここまで見る限りは、全て順調で何も言う事はありません。

獲得したタイトルは何度も防衛していますし、違う階級を獲る為に最強であるチャンピオンと戦って勝利しています。

ある意味、ここで本当に辞めてれば、最高のボクサーとして今も語り継がれてたかも知れません!

しかし、メイウェザー選手は5階級制覇した翌年、2008年に「ボクシングに自分の望みを見いだすのが困難」と言う理由で、突然引退を表明したものの、1年後に復帰します。

メイウェザーが記録以上に評価されない理由とは?

一度引退を表明して、一年後に復帰。

しかし、ここから2015年に再び引退するまでのマッチメイクが、どう見てもお金と無敗を守る為に組まれた試合だと非難されています。

メイウェザー選手は、確かに5階級を制覇していますし、実力的にも本当にすごいチャンピオンです。

おまけにプロ全勝で、一回も負ける事無く引退しています!

それは誰でも認める事だと思います。

しかし、ボクシングと言う競技の特性上、やはり「最強」は誰なのか?が議論の的となります。

それは本人の意図した事なのか、トレーナーの意見かは分かりませんが、復帰後のメイウェザー選手はあまりにも勝つ事だけにこだわり過ぎて、対戦相手を選んでいた所があります。

確かに名の通った強者との対戦もありますが、それは明らかに全盛期を終えていてメイウェザー選手の方が勝つ見込みがある場合のみ組まれています。

こういったマッチメイクが、いくら無敗とは言え評価されない所でもあります。

メイウェザーの失敗

やはりボクシングなどのスポーツとは言ったものの、ある意味格闘技に入る分野は、より強い相手と対戦して勝利してこそ評価されるものだと言えます。

メイウェザー選手は決して弱くは無いのに、無敗にこだわった為に強い対戦相手と戦うリスクを避けました。

その結果、無敗なのに決して「強いチャンピオン」とは言われなくなってしまいました。

同世代の偉大なチャンピオンに、6階級制覇のマニー・パッキャオがいます。

パッキャオは今までに6敗してますが、それでもパッキャオが最強のチャンピオンだと言う声は後を絶ちません。

なぜなら、パッキャオはメイウェザー選手とは逆で、常に自分より強い対戦相手や、より強い相手とマッチメイクしてきました。

結果、負ける事もありますが評価はものすごく高いです。

そんな偉大なチャンピオンのパッキャオとメイウェザー選手は2015年に戦っています。

結果は判定でメイウェザー選手が勝利しましたが、これもパッキャオの全盛期は過ぎていましたし、おまけに右肩をケガしている状態でした。

その後、最後の試合としてまたまた無難な相手と試合して勝利し、ロッキー・マルシアノと並ぶ49戦無敗で引退しました。

記録だけ見れば、5階級制覇で49戦無敗なんて神業と思える程の戦績を残しましたが、メイウェザー選手が「偉大なボクサー」として取り上げられる事は恐らく無いのではないでしょうか。

そして、2015年4月にUFCで2階級のチャンピオンになっているコナー・マクレガー選手が、「私がフロイドと戦えば、30秒以内に彼を殺せるだろう」と発言した事から、メイウェザー選手との対戦へ向けての交渉が始まりました。

ただ、金銭面などで折り合いがつかずしばらく時間がかかりましたが、2017年8月26日にとうとう試合は実現し、メイウェザー選手は3度目の復帰を果たしました。

ファイトマネーはメイウェザー選手が1億ドル(約100億9400万円)の最低保障で、さらにペイパービューの歩合ボーナスが加算されます。

対戦相手のコナー・マクレガー選手も3000万ドル(約32億8千万円)の最低保障に、同じくペイパービューの歩合ボーナスが加算されると言う、かなり大規模なビッグマッチとなりました。

そして、この試合の予想も2年間のブランクがあるとはいえ、ほとんどメイウェザー選手の勝利と言う見方が多く、結果も予想通り10Rメイウェザー選手のTKO勝利となりました。

対戦相手のコナー・マクレガー選手はUFCのチャンピオンと言っても、ボクシングはほとんど素人のような物です。

また、UFCは最大で5分5ラウンドの試合なので、ボクシングのように12ラウンドもある試合では後半の体力の消耗が激しく、それに慣れてないととても試合にならないのが現状です。

案の定、メイウェザー側はそれを見越して、前半はひたすら相手に攻めさせ体力を消耗させてから、後半に強いパンチで攻めていくと言う戦術を練っていました。

そして、試合はその作戦通りの展開となり、後半体力を消耗して動けなくなったマクレガー選手をメイウェザー選手が一気に攻め立て勝利しました。

なので、この世紀の一戦も、メイウェザー選手からすれば最初から100%勝てると見越しての試合だったのでは無いでしょうか。

もちろん、対戦相手を見て戦術を立てて「必ず勝てると分析できる目」もすごいのですが、メイウェザー選手が負けない理由はやはりそういった「必ず勝てる相手」を選んできたからではないかと思います。

そう思うと、メイウェザー選手の勝利を見てもなんかしっくりこないのは、要は「明らかに勝てるわけが無い」と言うような相手と対戦して勝ってないからではないでしょうか。

また、今回の勝利で、ロッキー・マルシアノが持っていた49戦無敗の記録を抜いて、50戦無敗となったメイウェザー選手。

確かにすごい記録なのですが、どうしても心からすごいと言えない、何か煮え切らない物がある新記録のように思えてなりません・・・。

偉大なボクサーになる条件とは?

2回目の復帰後、負けを恐れずに全盛期のライバル達と対戦していれば、例え負けがついたとしても今のような評価にはなってないと思います。

メイウェザー選手は、決して負けないマッチメイクで、すごい戦績とお金は手に入りましたが、格闘技の最高の栄誉である肝心の「最強」と言う称号は手に入れる事が出来ませんでした。

格闘技をやる者にとっては、これはある意味失敗と言えるのではないかと思います。

現に、英タブロイド紙デイリーメールで発表された、全時代のボクサーランキングで、これだけの記録を持ってるにも関わらず、メイウェザー選手はトップ10にも入っていません。

やはり、格闘技をやる以上は戦績よりも「どれだけ強いか」が重要なんだと思います。

負けが無いのは確かに強さの証ですが、強いライバルと対戦しない無敗には何の価値も無い事が、メイウェザー選手によって証明されたのではないでしょうか。

やはり偉大なボクサーとなるには、戦績よりも「どれだけ強い相手と対戦して勝利したか」が重要なのだと思います。

メイウェザー選手は確かにすごいチャンピオンで経済的にも成功した人物ですが、後世に語り継がれるような「偉大なチャンピオン」にはなれないのではないでしょうか。

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終わりに

メイウェザー選手は、一般人よりも意外とボクサーに支持者が多いようです。

実際にボクシングをやっている人と、ただ外から見てるだけの人間とでは、見方が変わるのかも知れません。

一般人は「強さ」を求めますが、ボクサー目線からするとやはり「いかに勝つか」と言う所が重要なのだと思います。

そう言う見方からすると、やはりメイウェザー選手は偉大なチャンピオンなのかも知れませんね。

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    コメント

    1. 波田純 より:

      格闘技の世界って必ずしも成績だけで強さが議論されるわけじゃないんですね。
      そういう意味では他のスポーツとは違う面もありそうですね。

    2. パキオ より:

      メイウェザーの強さについて語られてない。勝てる相手と試合してるから無敗のわけじゃないから。はじめから勝てるなら練習必要ないから。
      全盛期のパッキャオでも全盛期のメイウェザーには勝てない。あのメイウェザー対パッキャオ戦で、パッキャオの勝ちだと主張するのはボクシング素人の友人たちだけ。あれはどうみてもメイウェザーのほうが圧倒的に上手かった。それに試合後に、肩を痛めていたと公表したパッキャオにはがっかりした。

    3. ここ より:

      パッキャオやコナー・マクレガーに対して絶対に勝てる相手だと思えるならそれだけでめちゃくちゃ強いチャンピオンじゃないでしょうか?
      パッキャオが全盛期過ぎてたとはいえ、十分すぎるくらい強かったし、全盛期云々ならメイウェザーも同じことです。
      手を抜いてるわけじゃないんだし、勝てるように戦えるってのはそれだけで十分強いってことなんだと思います。

    4. ボクシングファン より:

      1度目の引退後、明らかに勝てる相手とやっていたとありますが、本当にそうでしょうか⁇私はそうは思いません。相手は本当に一流の選手ばかりだったはずです。マクレガーの前のアンドレベルト辺りは確かにピークを過ぎたと言われても致し方ない気もしますが。パッキャオも本人のピークは過ぎているとはいえ、あの時点でのウエルター級のトップであるのに間違いは無いし、メイウェザーに対抗できるにはあの踏み込みの速さ、深さしかないわけです。そのパッキャオ相手に殆どパンチを貰わず、明らかな勝利を手にできる実力は間違いなく本物です。
      現在、ミドル級王者のアルバレスにさえ何もさせなかった。アルバレスは言わずとしれたゴロフキンに勝った選手で、メイウェザーとやるまでは無敗で、最強の選手でした。
      他にも割愛しますが、一流の選手ばかりです。それでも勝てる相手を選んでたと言われる所以は、メイウェザーが断トツで強く、対抗馬が居ないからではないでしょうか⁇
      亀田や井岡のように強い相手から逃げて、防衛回数を増やしたり、複数階級を制覇しているのとはワケが違うのです。
      最後の一般人から見た目線とボクサーから見た目線の評価の違いについては共感します。
      しかし、一般人でもメイウェザーの格の違いはわかると思うのですが、悪い評価が多いのは残念に思います。

    5. ハント より:

      記事内容にはガッカリしました
      メイウェザーは偉大なチャンピオンだと思います
      勝ちに徹してデフェンシブなファイトスタイルでありますが、間違いなく最強です
      人選もその当時の最強の相手との対戦が多いです
      あなたの妄想や願望だけで捻じ曲げるのは良くないと思います

      • むら より:

        あのスタイルが批判される意味が分からないですよね。

        あのスタイルを出来るのはメイウェザーだけなのに。
        他のボクサーには真似出来ない神の領域だと個人に思います。

        ボクシングを知らない人にはメイウェザーが如何に難しい事をやってのけてるのか理解出来ないんだろうなぁ。
        対戦相手は皆超一流ばかり。

        若くまだ未熟とは言えカネロ相手に余裕綽々で勝てるのは世界中探してもメイウェザーだけだろ。

    6. 通りすがり より:

      管理人様の仰る通りで、メイウェザーはアメリカや欧米でそこまで評価されてません。
      もちろん戦績と技術は凄いのですが、復帰後の茶番を例に出すまでもなく
      バリバリ現役中ですらタッチボクシングと揶揄され続けてました。
      ファイトスタイルがエキサイティングでないのです。特にアメリカでは
      打ち合う激闘型が人気ですから、ポイントとって勝つだけのファイターは
      どれだけ強くても受けないんです。リゴンドウにパフォーマンスと勝てる相手のみと
      戦うポリシーを加えたのがメイウェザーです。こ
      メイウェザー信者がこれほど多いのも日本と韓国ぐらいのものです。